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2017/02/28 20:16

包丁作りで有名な場所は、堺打ち刃物の大阪堺市、金属加工の街、新潟県燕三条、そして岐阜県関市です。

関市の包丁造りが盛んな理由は日本刀にあります。
鎌倉時代から江戸時代にかけて、刀鍛冶の里として有名だったそうです。
その伝統が今の包丁作りに生きていているわけです。

10世紀~18世紀、ヨーロッパからシリアあたりで作られた刀の模様に、ダマスカス模様というのがありました。
過去形で書くのは、今ではその技術は失われてしまったからです。
墨絵のような、綺麗な波紋が金属の上に流れています。
この模様を復活させた一人の日本人がいます。

流紋模様が美しいダマスカス包丁、
鋼をステンレスとニッケルの層で挟み、熱しては先の尖ったハンマーで叩いて、くぼみを作る。

くぼみを作ったあと、磨くと模様が現れ、
酸化液に付けて洗い流すと、さらに美しい模様が浮き出てきます。

この模様が東欧では既に失われた幻のダマスカス模様です。

この技術は中東ではすでに失われていて、再現できずにいたのを、関市の一人の日本人が復活させました。

日本に残っていた鍛造の技術が、役に立ったのだそうです。

今ではダマスカス包丁は日本の代表的包丁の一つになりました。