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2017/02/24 21:55

日本に長いこと住んでいるアメリカ人(イギリス人だったかな?)のご婦人がいます。
岩手県にお住まいと記憶しています。
日本料理研究家としてはかなり有名な方で、自分で味噌や醤油を作ったり、
日本中飛び回ってその地方の料理を研究したり、料理教室を開いたりと、お忙しい限りの人です。

この方が有名になったきっかけが、南部鉄器で作ったパン。
これがおいしいと評判になり、作り方を教えているうちに有名になりました。
南部鉄器の中で出来上がったパンをカメラに見せていた映像を憶えています。

奥州、藤原清衡の時代にはじまり、華麗な平安文化を構築した時代を経て、現代に脈々と受け継がれてきたのが水沢の南部鉄器です。

南部鉄器は、熱い鉄を流し込んで作る鋳物で、
熱伝導、保温性に優れ、食材のうまさをそのまま引き出します。

厚手の鉄鍋は熱をムラなく伝えてくれるので、
例えば、目玉焼き。
冷蔵庫から冷たいたまごを取り出して通常のフライパンに割り入れると、フライパンの熱がたまごに吸い取られて一気にフライパンの表面が冷えてしまいますが、南部鉄だと、厚手の鋳物なので、冷たいたまごを落とし入れても温度変化が少なく、おいしく焼き上がります。